家を売却する際の火災保険や地震保険の解約手続き

家を売却する際の火災保険や地震保険の解約手続き

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急に家の売却が決まった時、いろいろな手続きをしなくてはいけません。やらなくてはいけない手続きの中に、火災保険と地震保険の解約手続きがあります。

火災保険や地震保険といえば、長期契約をしていて割引を受けている人も多いと思います。そうなると、途中解約しなくてはいけないことになりますが、契約上できるのか、一括でかけた保険料は戻ってくるのかなど、気になります。

気になる点や解約するタイミング、注意点など、ポイントになることを解説していきます。

保険を解約する際の流れ

火災保険や地震保険の長期契約をしている場合、解約はできるのかという疑問がありますが、保険の契約期間が長期でも短期でも、問題なく途中解約はできます。

解約の手続きの流れですが、まず契約をした保険会社や代理店に連絡を入れることから始まります。解約の理由を話すと、手続きの方法を教えてくれます。

数日後に解約手続きに必要な書類が送られてきますから、必要事項を記入して返送すれば自分で行う手続きは終わりです。あとは、保険会社や代理店がやってくれます。

保険は加入も解約も、基本的には契約者本人の確認が必要ですから、電話だけでは手続きをすることは出来ません。

契約者を守るために必要なことですから、「契約者本人の俺が言っているんだから間違いない。だから、電話で手続きをして欲しい」などといっても、絶対にできませんから、面倒でもきちんとした手続きする必要があります。

対面販売で契約をした場合は、担当者に連絡を入れるとスムーズに手続きは進みます。面倒な書類の書き方から印鑑を押すことまで、すべて面倒を見てくれるので安心で確実に手続きが進められます。

保険料はいくら返還される?

保険を解約する時に気になるのは、一括払いをした保険料の返戻額です。返戻金は契約年数と経過年月によって変わってきます。

一括で払った保険料に経過年月ごとに定められた係数をかけて、返戻金は算出されますが、この係数は保険会社ごとに若干違いがあります。

例えばセゾン自動車火災保険の場合は、5年契約の保険を1年後に解約をした場合の返戻率は76%になっています。仮に保険金が100,000円だとすると、返戻金は76,000円ということになります。返戻金の計算式ですが、

返戻金=一括払い保険料×経過年月ごとの係数

になります。つまり、保険会社が設定している係数で返戻金は決まります。

保険を途中解約しても返戻金は保証されていますから、自分が加入している保険会社に問い合わせをしてみることをおすすめします。

解約するタイミングは?

保険料は決して安くはありませんから、売却する家に無駄なお金を使いたくないと思ってしまいますが、やはり解約するタイミングは大切です。

ベストなタイミングはいつなのかということですが、完全に引き渡しが終わった後になります。

理由ですが、引き渡し日に合わせて解約日を設定した場合ですが、何かの理由で引き渡し日が先送りになることもあるからです。

そうなると、無保険になってしまう日が出来てしまいます。もし、その時に何かあっても補償はありませんから、全額売主の負担になってしまいます。

無保険期間がないようにするには、完全に引き渡しが完了してから解約をすることが重要なポイントになります。

解約するタイミングについても、保険会社や代理店に解約意志を伝えた時に、きちんと相談をしておくと良いと思います。

解約する際の注意点

解約をする際の注意点ですが、大きなことは3点になります。

1つは、返戻金還付の手続きをすることです。保険会社から送られてきた解約の書類に必要事項を記入しただけでは、返戻金の手続きは出来ません。解約による返戻金還付は、契約者から申し出ないと行われないことが普通なので、忘れずに返戻金の還付手続きをすることが必要です。

もう1つは前にも書きましたが、解約をするタイミングです。無保険になってしまう期間を作らないようにすることが必要なので、必ず完全に引き渡しが終わった状態で解約をすることが必要です。

最後ですが、新しい家の火災保険と地震保険に加入しておくことです。家の売却と保険の解約に気を取られて、加入を忘れていると何かあっても補償はありません。

新しい家に保険をかけるタイミングですが、ローンを組む場合はローン決済日の前に加入しておかないと、ローンの種類によっては決済ができないこともあります。

ローンを組まない場合でも、引き渡し日の数日前までには加入しておくのが理想です。最低でも、引き渡し日当日までには加入しておくことが必要です。手続きができなかった場合には、保険会社や代理店の担当者に立ち会ってもらい、その場で契約するとよいでしょう。

火災保険や地震保険は何かあった時に、補償という大きな力をもらえますから、解約のタイミングと新しい家に加入するタイミングをしっかり見極めが重要です。

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