売却前にハウスクリーニングを業者に依頼する際の料金相場は?

売却前にハウスクリーニングを業者に依頼する際の料金相場は?

[PR]

今住んでいる住まいを売却しようと思った時に、内見に来た購入希望者になるべく好印象を持ってもらいたいと考えます。

この場合、一番簡単で効果的な方法として、ハウスクリーニングがあります。ハウスクリーニングは文字通りに、プロのクリーニング業者が家中を隅々まできれいにしてくれますので、印象はかなり変わりますから、結果的に購入希望者には好印象を与えることが可能です。

実際にハウスクリーニングを依頼しようとした時に、料金相場やどんな業者に頼めばいいのか疑問に思うのではないでしょうか?ハウスクリーニングの料金的なことや、業者選びのポイントを、なるべく分かりやすく解説をしていきます。

ハウスクリーニングの必要性は?

中古住宅を売却しようとしたときは、購入規模者にとって「欲しい」と思ってもらう必要があります。それには第一印象が良くなければ、購入希望者の目を惹くことは出来ません。

内覧に来た購入希望者の印象を良くすることは、スムーズな売買につながることと、値切り交渉を有利にするためには必要だといえます。

ハウスクリーニングですが、できるところは自分でやるけれどもここはだけはプロに依頼する必要がある、という場所があります。それは以下のとおりです。

浴室と洗面所

浴室で一番手ごわいのは、タイルの目地などに発生している黒カビです。市販されているカビを落とす商品も、カビ発生初期の段階でしたら効果的なのですが、時間の経過とともにカビ自体が増殖して菌糸が奥まで入り込むため、素人の手には負えなくなります。

それと洗面所の陶器の流し台も経年変化で表面が荒れてくるため、水垢などの汚れが落ちにくくなってしまいます。そうなると、市販の洗剤だけではピカピカになりづらくなります。どちらも場合もプロの手に任せることで、かなりいい結果が期待できます。

トイレ

経年変化と硬いブラシで掃除を繰り返した結果、陶器製の便器でも表面にはかなりキズが付いています。その傷に汚れが入り込みますから、素人が簡単に綺麗にすることは難しい状態ですが、プロが行うとしっかり綺麗にしてくれます。

キッチン周り

キッチン周りの強敵は何といっても油汚れです。平面の部分は日々の掃除で綺麗になっていますが、タイルの目地やステンレスの継ぎ目などに入り込んだ汚れは簡単には落ちません。あと、シンクの水垢や排水口の周辺の溝の汚れも落としきれません。

換気扇とレンジフード

換気扇とレンジフードで一番手に負えないのは、堆積して固まってしまった油汚れです。換気扇のファンはもちろんですが、レンジフード本体に固着したりの板金の折り返しの部分などに入り込んだ汚れは、臭いの原因にもなります。

しかし素人が簡単に綺麗にできるような部分ではありませんから、プロに依頼するのがおすすめです。

エアコン

エアコンはフィルターだけを掃除しても、内部の汚れがあるとそれ自体が臭いの原因になりますし、カビなどが発生している場合には健康被害も考えられます。

購入希望者がエアコンを交換することが前提になっていても、やはりエアコン独特の臭気があると建物全体の印象が悪くなってしまいます。

照明器具

照明器具は案外簡単に外せますから自分でできそうなのですが、やはり細かいデザインの製品になると、難しい面があります。

それと、案外取り外しが難しい器具もありますから、無理に外そうとすると壊してしまうケースも考えられます。

それに何よりも室内を明るく、清潔で開放的なイメージにしてくれるのは、照明器具ですから、これを新品同様にすることは大きなポイントになります。

ハウスクリーニングの必要性まとめ

掃除なんだから自分でもできると思いがちですが、意外に難しい面があります。普段の掃除では見逃してしまうような部分もプロだったら見逃すことはありません。

プロは技術と道具と洗剤や薬剤の使い方で、あらゆるケースに対応してくれますから、よほどのことがない限り望むような状態にしてくれます。

購入希望者が内見に来た時に好印象を持たせるためには、やはりプロに頼むことも視野に入れた方が効果的です。

室内が汚いと値引きの対象になってしまう可能性もありますし、売却までに時間がかかってしまうこともあります。もっとひどい場合には、売れ残ってしまうことも考えられますから、ハウスクリーニングは状況に応じてやっておくのが、おすすめです。

業者の選び方

ハウスクリーニング業者を選ぼうと思って、インターネットで検索をするとかなり多くの件数がヒットするので、業者選びで悩むことがあります。簡単に業者選びのポイントを5つに絞ってみたので、参考にして下さい。

会社概要がない業者は避ける

多くの場合ホームページを見て業者を選びますが、中には会社概要の記載のない業者があります。その理由ですが業者登録をしていないとか、賠償保険に加入していないケースなどが挙げられます。

オプションを追加させる業者を避ける

換気扇とレンジフードのクリーニングを頼んだとします。この時に、「基本作業だけだと落ちないから追加作業が必要になります」などとオプションを追加したがる業者は、次から次に追加作業を提案してきます。

作業スタッフを確認する

作業スタッフがほぼ全員アルバイトだという業者もあります。アルバイトを使うこと自体は良いのですが、やはり経験と技術が必要な部分もありますから、あくまでも作業補助としてのアルバイトであるべきなのに、ほぼ全員がアルバイトだと問題があります。

作業範囲を確認する

キッチンのクリーニングを依頼したとして、依頼した側としてはキッチン全体のつもりだったのが、実際の作業はキッチンの限定した部分だけだったということもあります。作業範囲が明確ではない業者は避けた方がよいでしょう。

見積もりを出してもらう

事前に明確な見積もりを出せない業者は、後で料金トラブルの原因になりやすいので気を付けましょう。作業範囲と作業内容、それに対する料金を明確に出してくる業者だと、料金トラブルになるケースは激減しますから、安心です。

以上がハウスクリーニング業者選びのポイントになります。細かいポイントはまだまだありますが、上記の5つのポイントを押えておけば、業者選びで失敗する可能性はかなり低くなります。

業者のサービス内容と料金を比較

ハウスクリーニング業者のサービス内容と料金ですが、大手5社を比較してみました。

サービス内容は浴室やキッチン、窓、天井など家屋、あるいは部屋全部をクリーニングしてくれる部屋全体掃除を想定して比較しながら大手5社の特徴を挙げていきます。作業内容は、ダスキンを例にとっていますが、各社大きな差はありません。

ダスキンAセット

  • キッチン
  • 浴室
  • 洗面所
  • トイレ
  • 窓ガラス
  • サッシ
  • 網戸

ダスキンBセット(Aセットにプラスします)

  • 各部屋の徹底した掃除器掛け
  • 天井・壁・照明のホコリ取り
  • 畳・スイッチプレート・各ドアの拭き掃除

ダスキンの場合Aセットは基本的に徹底洗浄ですから、プロに任せたい作業内容になっています。Bセットは割合に簡単な作業なので自分でもできる範囲ですから、無理に頼まずに料金を節約できるようになっています。他社の場合はA・Bに別れているケースはありません。

ダスキンの特徴と料金

ダスキンの特徴としては3項目あって、それは以下のとおりです。

  • 当日追加作業を依頼しない限り見積もり料金どおり
  • 自社検査とテストで洗剤や薬剤の安全性を確認したもを使う
  • 1日で家全体のクリーニングが出来る

基本的なことはもちろんですが、スタッフさんたちの応対の良さも特徴のひとつです。次に料金体系は以下のとおりになります。

マンション 戸建て
1K~1DK 24,840~49,680
2LDK~3LDK 85,320~93,960 92,880~101,520
3LDK~4DK 90,720~101,520 118,800
4LDK以上 101,520 118,800

ベアーズの特徴と料金

ベアーズは家事代行サービスのパイオニアです。そのノウハウをハウスクリーニングに生かしていますから、一味違った仕上がりを期待できます。べアーズの特徴は以下のとおりになります。

  • 見積もり料金どおりしか料金がかからない
  • 50㎡の作業が5時間前後でできる
  • 空室と居住中で料金に差がある
  • 不用品回収サービスもある

ベアーズは、家事代行サービス業務が母体なので、スタッフさんは気持ちよく対応してくれます。次に料金体系は以下のとおりになり、空室と居住中で料金に差があります。

マンション 戸建て
1K~1DK(空) 28,000~33,000
1K~1DK(居) 42,000~49,500
2LDK~3LDK (空) 69,000 103,500
2LDK~3LDK (居) 103,500 155,250
3LDK~4DK (空) 89,000 118,800
3LDK~4DK (居) 133,500 200,250
4LDK以上 要見積 要見積

おそうじ本舗の特徴と料金

おそうじ本舗は定期的なクリーニングも受け付けてくれますし、お墓のお掃除もしてもらえるというように、幅広い需要に応えてくれます。おそうじ本舗の特徴は以下のとおりになります。

  • 環境に優しい洗剤を使用
  • 居住中と空室で料金に差がある
  • 素材を痛めない器材を使用

フランチャイズ展開をしていますが、各店舗のオーナーは経営者の自覚を持って仕事をしていますから、安心して任せられます。次に料金体系は以下のとおりになり、空室と居住中で料金に差があります。

マンション 戸建て
1K~1DK(空) 24,000~
1K~1DK(居) 32,000~
2LDK~3LDK (空) 44,000~ 55,000~
2LDK~3LDK (居) 62,700~69,300 76,000~
3LDK~4DK (空) 56,000~ 67,000~
3LDK~4DK (居) 65,000~ 80,000~
4LDK以上(空) 67,000~ 79,000~
4LDK以上 (居) 82,000~ 94,000~

クルーンクルーの特徴と料金

 

クリーンクルーはハウスクリーニングだけではなく、家事代行サービスもやってくれます。この家事代行プランは、定期訪問だけではなくスポットで頼むことも可能です。クリーンクルーの特徴は以下のとおりになります。

  • 作業後の追加料金はない
  • 駐車料金などの請求はしない
  • カーぺットクリーニングとフローリングのワックスがけは一畳あたり一律1000円

基本的な部分はしっかりやってくれますから、安心して任せられます。次に料金体系は以下のとおりになります。

マンション 戸建て
1K~1DK 18,900~33,100
2LDK~3LDK 62,700~69,300 76,000~
3LDK~4DK 76,000~91,200 99,800~
4LDK以上 112,400~ 128,600~

アールお掃除の特徴と料金

アールお掃除の方針として、ハウスクリーニングは職人仕事ではなく接客業として位置づけていますから、気持ちの良い対応をしてもらえます。クリーンクルーの特徴は以下のとおりになります。

  • 定額制を採用している
  • 窓やベランダは広さによって追加料金あり
  • フローリングのワックスがけと剥離は別料金

気持ちの良い対応だけではなくて、基本的なハウスクリーニング技術もしっかりしていますから、安心して任せられます。次に料金体系は以下のとおりになります。

マンション 戸建て
1K~1DK 35,000~50,000
2LDK~3LDK 60,000~ 95,000~
3LDK~4DK 65,000~ 105,000~
4LDK以上 120,000~

各社、このようなサービスの特徴や料金体系になっていますので、業者選びの参考にして下さい。

ハウスクリーニングは、入居者の第一印象を決める重要な要素です。自分でできる範囲は自分で行い、業者に任せる部分は業者に任せるのがおすすめです。
※なお、各会社の料金は2017年5月現在の金額になります。

あわせて読みたい記事